2023年11月20日

気管支喘息のステロイド薬ソルコーテフをデキサートに変更いたしました

<ソル・コーテフ注射用100mgからデキサート注射液1.65mgへの変更理由>

  • ソル・コーテフ(一般名:ヒドロコルチゾンコハク酸エステル)は、コハク酸エステル型ステロイドである為、アスピリン喘息患者様の喘息発作を誘発するリスクがあり、禁忌とされております。一方、デキサート(一般名:デキサメタゾンリン酸エステル)は、リン酸エステル型ステロイドである為、アスピリン喘息患者様にも安心してお使い頂けるお薬と思われます。
  • ソル・コーテフは、使用前に溶解する必要がありますが、デキサートは、水溶液の注射剤の為、緊急時に即座の対応が可能と考えられます。
  • ただ、デキサートはステロイドの中では、長時間作用型のデキサメタゾンリン酸エステルナトリウムですが、含有量が少ない1.65mg注射液を採用することにより、危惧するリスクは少なくできると思われます。

※尚、ソル・コーテフと全く同じステロイドで、溶解不要の水溶性ハイドロコートン(一般名:ヒドロコルチゾンリン酸エステル)がございますが、添付文書上の用法が、静注、点滴静注のみである為、採用することは適切ではないと、判断致しました。

デキサート注射液1.65mg
(針付き 1mlシリンジを付属)

副腎皮質ホルモン(ステロイド)製剤です。
免疫抑制作用を有し、喘息性気管支炎、
アレルギー性疾患等、幅広い疾患に使用されます。疾患や症状により、筋注、静注、点滴静注等で、お使い頂けます。

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